角替わりマニアックス(天空の城戦法)
角替わり腰掛け銀が苦手という方、角替わり棒銀で最近勝てなくなったという方、右玉では薄くて勝てないという 方にお勧めの戦法です。
一手損角替わりの流行によって後手番での有力な作戦になる可能性を秘めています。

(相手が途中で急戦にうってでなかった場合の想定図)
天空の城1

まず、この先手の陣形を見て美しいと思いま せんか? 玉頭に築かれた金銀のスクラムを力強いと感じませんか?
場合によって先手玉は玉頭をさらに手厚くしていき、天空にそびえる城に収まることもあります。それが「天空の城戦法」と言われる所以でもあります。
ジブリアニメ「天空の城ラピュタ」を見て胸がキュンときませんでしたか。この戦法はあの頃の想いをあなたに思い出させてくれます。父の熱い想いと母のあの まなざしとともに。

(参考)想定図までの指し手
▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △8四歩   ▲7八金  △8五歩
▲7七角    △3二金    ▲8八銀    △7七角成  ▲同 銀    △2二銀
▲2五歩    △3三銀    ▲9六歩    △9四歩    ▲1六歩    △1四歩
▲7五歩    △7二銀    ▲7六銀    △8六歩    ▲同 歩    △同 飛
▲8七金    △8二飛    ▲8五歩    △6四歩    ▲7七桂    △6三銀
▲6九玉    △5二金    ▲7八玉    △4二玉    ▲5八金    △3一玉
▲6六歩    △2二玉    ▲6七金    △4四歩    ▲4八銀    △7四歩
▲同 歩    △同 銀    ▲7五歩    △6三銀    ▲5六歩    △7三桂
▲8六金    △4三金右  ▲5七銀まで

(想定図以下の構想)
想定図以下はもし天空の城側が後手番ならば千日手を狙うとよいでしょう。組みあがった後に相手側から打開することは非常に困難です。
天空側が先手番でも相手の残り時間が少なければ千日手狙いでよいでしょう。時間の短い将棋大会において有力です。
また、天空側から打開できないということもありません。想定図のように玉を三枚で囲ってくれると角打ちの隙がたくさんできてしまっています。
▲41角、▲51角、▲36歩〜▲37角、▲55歩〜▲56角などの筋を絡めて指すとよいでしょう。千日手模様に見せて相手が手待ちで陣形を乱した時が狙 い目です。
また、角の打ち込みを嫌って相手が52の金を上がらずに玉を2枚で囲ってきた場合は▲36歩〜▲46銀〜▲35歩の仕掛けを目指すとよいでしょう。
組みあがってしまうと完全にあなたのペースです

(ワンポイント)
95の位が取れる時は必ずとりましょう。終盤で3手は違いますし、入玉模様の時に異常に有利に働きます。
この位がとれたら千日手にするのはもったいないというほど重要な位です。右玉での15の位も同様に重要であることも覚えておきましょう。(逆の立場ならば 端の位を5段目まで伸ばされることを許すべきではありません)

急戦の成否
警戒すべきなのは相手側からの序盤での超急戦です。序盤の駒組みについて並行して見ていきましょう。

  (1図)
天空の城2

1図での▲75歩が骨子の一手です。

1図以下△72銀▲76銀△64歩▲77桂(2図)

(2図)
天空の城3

2図から△86歩▲同歩△同飛▲87金△82飛▲85歩と進むと恐らくそんなに支障なく想定図まで進めることができると思います。
しかし、2図では後手から急戦が生じています。

2図から△94角▲26飛△86歩▲同歩△同飛▲87金△76角 ▲86金△67角成(3図)

(3図)
天空の城4

3図以下▲87金で悪いとは思いませんが、怖い変化ではあります。このような序盤での超急戦はある程度は覚悟しないといけません。
△94角急戦が嫌な人は早めに▲96歩△94歩を突き合っておくとよいでしょう。(△54角の変化が怖いですがたいしたことはありません)

他にも急戦の手段はあると思いますが、手段は限られているので研究がしやすいと思います。
つまり得意戦法にするにはもってこいの戦法だと言えます。

あと棋風との関係ですが、受けが強い人、だるいもたれるような手が得意な人、寝技が得意な人に向いていると思います。

さぁ、実戦で試して相手に嫌がられてみましょう!
(おわり)